2024/10/29(火)火葬場に猫
火葬の最中
精進落としの時間に
不思議な猫が待機所の外に現れた
猫好きだった彼女の化身ではないかと
その場にいた近親者の悲しみを癒し
さっそうと去っていった
その直後に収骨のアナウンスが。。。
2024/10/21(月)神のもとへ
20日深夜、彼女の94年の長い人生が
幕を閉じた
延命のための措置を要求しなかったことで
最後は苦しまずに、眠りについた
もう重いしがらみもなく
つらい痛みも感じず
人の目を気にせず
安らかな気持ちで
永遠の眠りにつけたこと
それだけが嬉しい
なにもできなかった
わけではないが
長い人生を生きてきたのに
知らなくてはいけなかったこと
すごく大事なことが伝わらなかった
それだけは悲しい
2024/10/17(木)老婦の宿題
とうとう
言葉もでてこなくなってしまった
車椅子に座ってもらってることも
痛々しい
だが、表情は険しくなく
手は握り返してくる
視聴覚のない世界で
いま何を考えているのだろう
死んではいない今の状態
ひとりきりで寂しい思いはあるのか
それとも、もうそれすらも超越した
自分の世界に飛んでいってるのか
この人のいままでの人生を思い返してみて
これが幸せだといえるのか
最後まで「親を恨んでいる」
といってたこと
それを覆す意識への転換を
残りの人生の中で実現できなかったこと
それが一番心残りだ
親を恨んだまま昇天してしまうこと
すごく悔やまれるが
生死の境にいると思われる今
この因果と向き合ってくれている
ことを祈るばかりである