2021/04/13(火)巣立

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ちょっと話があると

珍しく娘のほうから声をかけられた

なんとなく事前に嫁から聞いていたが

GW明けより「東京」に移住したい

と言い出した

勤めている今の会社は退職せず

とりあえず体だけ東京で

仕事はリモートでできるらしい

ただ金銭面で不利なので

将来的には退職して別の仕事を探したい

との考えらしい

会社にはもう説明し、承諾を得ているとのこと

こいつにしては首尾よく段取りできてるな

と感心してたら

この話、衝撃的な「尾ひれ」がついていて


どうやら、ひとりで生活を始めるということではなく

東京在の彼氏といっしょに暮らす。。

ということである


堂々と「同棲」生活を始めるとの宣言だ


結婚する気があるのかと聞いた

今は考えていないとの答え

う~ん

「普通の親」なら、こういう時期でもあるし

とことん反対するのだろうか

しかし、正直、こんな小汚く気の利かない娘と

一緒に暮らしてくれる男がいるのなら

ラッキーだとも思っている自分がいる。。

それと、60も間近い年齢からなのか

あわよくば、「孫」の顔が見られる

などと別の妄想を。。^^;


結局、もう大人なんだし

親の俺たちが口出しすべきではないだろうと

「寛大な気持ち」で見送ってやることにした。

考えてみると、そもそも普通の「親らしい」こと

なにひとつしてやれなかった俺に

反対する資格はないのかもしれない

だからこそ、こんな娘でいいのか?

と彼氏のほうに申し訳なく問いたい気分だ


これってちょっと変な考え方?

同じような年齢の娘のいる同僚に訪ねてみたら

びっくりしたことに

彼らも、俺と同じ考え方だった

いまの若い女子はいったいどうなってんだ?

という話で盛り上がった


とはいえ、二十数年いっしょに暮らしてきた

娘が赤の他人の男と暮らすことになるのだ。。。

ちょっと複雑な気分


いまは不思議と「寂しい」思いもないが

いなくなってから急激に「寂しく」なるのかも


いまは、やっと親からの「巣立」を迎えたことを

誇りに思い、感慨深くかみしめることにする。